〜カンピロ太郎の移動記録〜

安物カメラを片手に日本中を右往左往。

日本縦断旅行 4日目前編 西郷南洲記念館 23-04

4日目 2023年4月15日 土曜日

 

朝7時半、起床。

この日の朝食も那覇で買った菓子パン。

f:id:apa_4521:20230812045205j:imageぐしけんパン なかよしパン ハーフ(沖縄のご当地パン)

カエルがかわいい。

確か真ん中にクリームが挟まってるパンだったような。

 

3日間滞在した沖永良部島とは今日でお別れ。

14時40分に和泊港発のフェリーに乗って鹿児島港へと向かう予定。

 

ここまでの沖縄、沖永良部の滞在中に購入した土産を自宅へ送るため、ホテルから徒歩3分程のヤマト運輸の営業所へ。

関東までの運賃は80サイズで1,528円、日時指定無しで送ったがなんと驚く事に、2日後の17日月曜日の朝には自宅に届いていた。

離島からなのに追加料金も掛からず2日後に着くとかヤマト運輸すごい。

 

さてホテルに戻り荷物をまとめ10時にチェックアウト完了、ついでに大きめの荷物を預ける。

フェリーの出航まで4時間半あるので西郷南洲記念館を見学しに行く。

 

谷山モータースさんに自転車を返却、3日間大変お世話になりました。

ここから徒歩5分で記念館に着くはずだが、入り口が分かりにくくて結局10分ぐらい掛かった。f:id:apa_4521:20230812052734j:image南州橋と言う小さな橋の横に入り口があった、3回ぐらい反対の歩道を素通りした。

 

泊町西郷南洲記念館

f:id:apa_4521:20230815140344j:image敷地内に入ると胸像や謎の牢のようなものがお出迎え。

f:id:apa_4521:20230812053055j:image建物内を見学する為、入館料200円を支払う

突然だが私は学生時代、社会科の授業で地理は大の得意だったが歴史がからっきしダメで毎度赤点回避ギリギリのラインを彷徨っていた。

鹿児島県民の方には大変失礼だが、西郷隆盛とはなんぞやと聞かれると、上野公園で犬を散歩させてるガタイのいいオジサンと言うぐらいのイメージしか無い、ほんとになにもわからない。

しかしこの沖永良部島に来て行く先々で名前を見掛けるので、何も知らずに帰る訳にはいかないと思いわざわざ記念館にまでやって来たのだ。

 

〜館内〜

展示スペースに入ろうとすると受付に座っておられた館長さんがこちらにやってきた。

なんと時間の許す限り中を案内して頂けるそうなので、なんもわからん私はもちろんお願いする事にした。

f:id:apa_4521:20230812053013j:image島津久光と言う人物の怒りに触れ沖永良部島に流されたらしい。
f:id:apa_4521:20230812053028j:image流されて来たばかりの西郷隆盛は、このような吹きさらしの牢の中で約2ヶ月程を過ごしたと言う。

f:id:apa_4521:20230812053109j:image私のような初心者に優しいクソデカ年表、大変わかりやすくてよい。

これを見る限り鹿児島→奄美→鹿児島→徳之島→沖永良部島→鹿児島と県内を転々とさせられていたのがわかる。
f:id:apa_4521:20230812053032j:image胸像と牢。

この胸像を作ったのはなんと西郷隆盛のひ孫にあたる陶芸家の西郷隆文さん。

ひ孫の方がまだご存命と言われると急に最近の人のような感じがしてくる。


f:id:apa_4521:20230812053121j:image報恩丸の模型。

薩英戦争勃発の知らせを受け、沖永良部島を島抜けする事を決意した西郷隆盛が役人に作らせた琉球伝統の木造船。

結局イギリス艦隊は撤退したので使わずじまいだったとか。


f:id:apa_4521:20230812053025j:imagef:id:apa_4521:20230812053114j:image役人の家の中に作られた座敷牢

屋外の吹きさらしの牢から座敷牢に移された西郷はみるみる体調が回復していったそう。

 

f:id:apa_4521:20230812053052j:image座右の銘敬天愛人

天を敬い人を愛する事。

f:id:apa_4521:20230812053058j:image"西郷が沖永良部島に残してくれたもの"

現代の暮らしと通ずるものがある。

f:id:apa_4521:20230812053048j:imagef:id:apa_4521:20230812053039j:image壁に飾られた数々の書
f:id:apa_4521:20230812053018j:image館長さん曰くこれは直筆らしい。
f:id:apa_4521:20230812053106j:image肖像画と直筆の軸と遺品のやかんと急須。

展示スペースの反対側は資料館のようになっている。f:id:apa_4521:20230812053102j:image全国津々浦々から寄贈された書物が収められていた。

右側の壁に貼られた紙芝居がとても分かりやすくこの島での西郷隆盛の生涯を描いており、家でも読み返したいぐらいの完成度だった。

 

〜屋外〜

一通り見たので外の展示も見学する。f:id:apa_4521:20230812053045j:image牢のレプリカと敬天愛人の石碑。
f:id:apa_4521:20230812053125j:image約2ヶ月を過ごした吹きさらしの牢。

f:id:apa_4521:20230812053118j:image普通に暮らすだけでも狭い約2畳程のスペースの中に、便所まで備わっており、如何に劣悪な環境下だったかが伺える。

館長さんが入口を開け中に入れてくださった。f:id:apa_4521:20230812053129j:imageすっかり痩せ細ってしまった西郷隆盛

ちなみにこの像の隣で座禅を組んで写真を撮って貰う事もできる。(キモヲタフェイス、キモヲタファッションの地獄絵図なので写真は非公開)


敬天愛人発祥の地f:id:apa_4521:20230812053036j:image

 

この島を訪れたたった3日間の中で、行く先々様々な場所で西郷の名を目にした。

島の銘菓のパッケージにまでも貼られており、沖永良部島にどれ程の影響を与え、住民の方々にどれ程愛されているかを実感した。

 

ここまで約1時間、ほぼ付きっきりで展示品の説明やキャプションにも書かれていない細かな事まで解説頂いた、西郷南洲記念館の館長さんに感謝。

とても気さくで面白い方で、歴史の授業はいつも寝ていたやる気も知識ゼロの私でも楽しく見学する事ができた。

またこの島に来る機会があれば再訪問させて頂きたい。

 

OKINOERABU SAIGOU GUIDE BOOK〜南の島と「西郷どん」〜f:id:apa_4521:20230815135144j:image館長さんにお礼を言い、出発しようとした時、ふと何か記念になる物は無いかと探した末に受付で購入した冊子。

西郷隆盛の生涯、関連人物、鹿児島県内での活躍や島での生活などが25ページにまとめられている。

文章は多めだが、周りにかわいい挿絵や写真や地図などが散りばめられており、意外とあっという間に読めてしまう。

歴史赤点の私でも抵抗感なくさっくりと頭に入ってきた。

お値段なんとたったの200円、帰りの船や飛行機で読むも良し、是非オススメ。

 

 

という訳で今回はここまで。

次回はいよいよ沖永良部島を出て、鹿児島県本土へ出発。